こんにちわ。今朝起きてさんぽに出かけると、いたるところに白梅、紅梅、菜の花にふきのとうと、
春がむくむく芽をのぞかせていて、心がふわふわほどけました。
さんぽから帰ってポストをのぞくと、こんなものが届いていました。
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きたきた、待ってました。
これは、私の友人であり尊敬する福岡在住のミュージシャンとんちピクルスさん画。
島根県の上にある隠岐の島の中の海士町っていうところでこの夏にあるライヴフェスのためのステッカーです。
説明しよう!(長いよ、でも読んでね!ゆったりした春の風をあびる気持ちで)
まずは私の視点から見た海士町から!
まず、鳥取の境港という鬼太郎がたくさんいる楽しい港から大きな船に乗って、
日頃の疲れが取れるくらいぐっすり寝てたらいつの間にかどこかの港に着きます。
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そこでまた今度は小さな船に乗り換えて、グラグラ揺れながら太陽をまともに浴びて、
船の立てる白い波のスジが竜の背中みたいだなあって、しばらく見とれていたら
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向こうのほうに1000年も優雅に昼寝をしてるような島の影が見えてきて、
手作りのかわいい白い小さな人口のビーチが見えてきて、
海に面した大きな、たくさん窓のついたホテルが見えてきて、それを越すと港があります。
船を下りると、港の建物はあたしい気持ちの良い木造で、
壁には、いたるところに「ないものはない!」とはっきり言い切ったポスターがたくさん貼っています。
そこで「ああ、この島にはないものはないんだなあ」と知ることができます。
船から降りた人と、今から乗る人は、みんな知り合いのようで、
「おかえり」「いってらっしゃい」と声を掛け合っています。
そこから車で10分くらいかな、海辺の道を通って、丘を越えて、くねくねと走ると中村旅館があります。
そこまでの道は島でも一番交通量が多い道だと思うけど、信号はありません。
(あ、子供たちの教育のためとかで、ひとつあったかな)
周りにお店らしきものもなく、中村旅館の前にポツンと古い商店のようなものがあるだけです。
一度だけそこに入って何かを買ったけど、何を買ったのかは忘れた。
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オフの日にいろいろ連れて行ってもらいました。山の中を車でぐるぐるのぼっていくと、
面白い形の岩とか、岸壁がみれるスポットがあります。
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牛や馬がのびのびと放し飼いにされており、どちらかのフンからキノコが生えているくらいのどかです。
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時々牛や馬が道路で集団昼寝をしていたら、その道路は通れないのであきらめるしかありません。
彼らの体は丈夫なので、車に突進されると壊れてしまうらしいので気を付けましょう。
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のびのび育った彼らのお肉はとても美味しく、東京の高級お肉屋さんでみんなに舌鼓を打たせているとか。
冬以外は海に入れて、人工ビーチは観光客だけじゃなく地元の人も遊ぶということで、
確かにとても気持ちがよくて、水中眼鏡で海の中をのぞくと、3メートルの深さでも
まったくの濁りがなくて、魚がたくさん泳いでいて、こわくなるくらいきれいでした。
というのが私の海士町の今思い出せることがら。
沖ノ島海士町ってこんなとこ↓公式サイトです。
http://www.town.ama.shimane.jp/
次は私の視点から見た中村旅館を説明しよう!
まずは人物紹介から。
大将テツさんは、一見やる気のない敏腕刑事(太陽に吠えろとかに出てきそうな人)みたいな見た目で、口癖は「無理、やだ」。
そのお嫁さんのミカさんは、初めて会ったら3度見してしまうくらいの美人(まったく女将感はない気さくな女の子)、
そしてもう一人、リュウ君という魚を愛しすぎてちょっと顔も魚に似てきていて、釣りをしてて雷に打たれた(でも生きてる)という奇跡の優しい男の子がいて、その三人がいるのが中村旅館。(ちなみにかわいい娘ちゃんが二人いてみんなでバンドもしている)。
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ライヴは2度させていただきました。1度目は2階の大広間で、2度目は1階の居酒屋にて。
ライヴ処顔負けの機材や音響、照明もそろっていて、ステージセットもすごく素敵に作ってくださいました。
おまけに両日たくさんのお客様に来ていただいて、大盛況いただきました。
思っていたより若い方や、私と同世代の方も多くて驚きました。iターンやuターンの方たちも。
2度目のライヴの時は海士町に30年ぶりの大雪が降った日で、あわや中止になるところでしたが、
大将のテツさんが「今夜のライヴは送迎付き!風呂付き!なんなら宿泊付き!」という前代未聞の男っぷりを発揮して、
リュウ君とお二人で、慣れない雪の中を車で何往復もお客様を送り迎えしてくださり、開催することができました。
本当に感無量の忘れられない一夜でした。
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ここまで長々と私の視点から海士町、中村旅館さんのことを書きましたが、
私が中村旅館さんと海士町がとても好きで、また行きたいな、と思うところは、なんか「ふつう」なところです。
こう書くと語弊があるかもしれませんが、なんというか肩ひじ張ってないというか、構えていないというか。
小さな島で、旅館をやって、ライヴもたくさんやって、大変なこともたくさんあると思いますが、
中村旅館の3人といると、とっても「ふつう」なの。だから私もふつうに「素」になれて、
ゲストでもアーティストでも旅行者でもなんでもなくて、「いっしょにやって、たのしもう!」という気持ちになれるのです。
夏休みに、アポもなく当たり前のように友達の家のチャイムを鳴らして、あそぼーう!っていうような。
そして友達と縁側に座ったけど、とくにやることもなくて、ブラブラ空を見ながら、
今から思いついたことをなんでもできるぞーっていう感じの安心のワクワク。
そういうものをくれる人たちだなって思います。
そんな海士町でこの夏ライヴフェス「アマフェス2018」が開催されます。7月の14日と15日。
発起人は米子の怪しいヒーロー「ワンメイク」のピコさんです。
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(ピコさんとワンメイクのゆるきゃらコメグちゃん)
私もありがたいことに、出演者の一人として参加することが決定。
共演者の方々は、私もお金を払ってライヴを見に行きたい!と思う方々ばかり。
そして、島の方にも島以外の方にも存分に島と音楽を楽しんでいただくために、なんと無料開催!
だけど、たくさんの人が動くときには、やっぱり必要最低限の資金は必ず必要です。
そこで資金繰りも楽しくしよーう!ということで、とんちピクルスさんが
かわいい募金ステッカーを作ってくれました。(冒頭の写真のやつね)
私も3月のライヴから、各会場の方に了承を得たうえで、このステッカーを貼ったボックスを物販のところにちょこんと置きます。
見かけたかたは、お気持ちで結構ですので、ぜひ募金してくださいませ!
そして私のことだから、うっかり忘れてる日もあると思うのね、その時は「矢野さん、アマフェスボックスは?」て言うてね!
海士町に行ったことがない人もある人も、アマフェス、ぜひ体験しにきてくださいね★
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アマフェス 2018
出演者決定(五十音順)
遠藤ミチロウ
踊ろうマチルダ
homme
極悪いちご団
スーマー
とんちピクルス
ナオユキ
中山うり
ハッチハッチェルバンド
浜田ケンジ
浜田真理子
ボギー家族
矢野絢子
MC ホームレス小谷 ピコ