今月末からはじまるアルバム「ミチスガラ」リリースツアーの前に、今日は歌小屋の2階でプレレコ発ライヴ。矢野絢子ひとりでピアノで生音、という私の基本姿勢でアルバムの曲たちを歌います。お昼15時から♪
そんな心身引き締まる今朝、うれしいコメントが届きました。
シマフミこと嶋崎史香はヴァイオリン弾き。私と同い年で同じ20年前にヴァイスというピアノボーカルとのデュオでライヴ活動開始。良きライバルで同胞。
私がデビューしてからも彼女はツアーにレコーディングにといつもそばで私の活動を支えてくれた。
二児の母となった今も、歌小屋の2階で、池マサトとのデュオ「チーバン」のメンバーとしてライヴ活動を続けている。
今までの矢野絢子フルアルバムには毎回彼女のヴァイオリンが入っている。今回 「ミチスガラ」は、初めてのシマフミ不在の作品。ということもあり、誰よりも早く聴いてほしかった人の一人である。
以下全文。
〖ミチスガラ』によせて
一歳半の娘は最近歌や音楽に合わせて踊る。矢野絢子の『ミチスガラ』を聴いていて、その娘が踊ったのは「日々是素直」だった。この曲の最後には自分の小さい椅子を持ってきて、CDプレイヤーの前に座った。
あるとき、矢野が「あーすっごい働いてきたー!」と言って高知に帰ってきたことがあった。丁度レコーディングの最中だったときのこと。それを聞いて、あぁ今回も良い作品を作り出しているのだなと出来上がりを楽しみにしていた。
新しいチームで作っていると聞いていた今回のアルバム。聴いてみて、想像以上の柔らかさに驚いた。必要最低限の音で作られたようなそのサウンドは、バンドでもない弾き語りでもないバンドと弾き語りの 間のような。確かにこれまでになかった形だ。何より今回一番のアクセントになっているのがピアノの音で、真空管の入った新しいエレキピアノを、矢野はこのレコーディングのために事あるごとに弾いて自分の体に馴染ませていたのを知っているので、生ピアノでないエレピの良さがとてもよくでている。
そして個人的に注目せざるを得ないのが、黄啓傑氏のトランペット。唯一矢野の作品では常連の黄氏が、今回はどんな風に入っているのか・・・。するとまず、街の雑踏のように入ってきた。そして話し声になり、そうかと思えば猛獣のように吠え、最終的にトランペットが歌っていた。トランペットの色んな声、そんな印象。そしてさらに、ギターとパーカッションが今回のアルバムジャケットのような色合 いで淡く濃く色付けている。「波間のメロディー」の“もう何年もずっとそうしていくように いとも容易く 私の手を取る”という歌詞を聴いたとき、あ、今回のミュージシャン達のことのようだなと思った。
これまで数々の作品を産み出してきた矢野絢子だがやはり、言葉にできない想いや日々の中で味わったやるせなさのようなものを、代弁者のように言葉にして歌にして届けてくれる。それに救われたこと数知れず。作風は少しずつ変化しても、歌の中にある寂しさや切なさは変わってなく、ただそれを表現する仕方が変わったのだなと。それが歳をとるということか。
歳をとったといえば、今作はテンポ感が絶妙でそこに大人っぽさを強く感じた。
ひとり矢野絢子 が歩いていて、スッ、
スッとミュージシャンが時々手を差し伸べる。まさに“柔らかな一本道”のような作品。最後「すず」が流れてきて、うん、やっぱりそうだ、と確信。 でも正直、このアルバムの曲たちにヴァイオリンを入れるならどんな風にしようかなー、というのは考えずにいられない。
2017年10月8日
嶋崎 史香
![]()
★今月、ヴァイスの20周年ライヴ(なんと15年ぶりのライヴ!)アリマス!
矢野絢子もモナカで出るき、来てね★
![]()
2017年10月22日(日) 劇場 歌小屋の2階 ヴァイス~20周年ライヴ~
【場 所】 劇場 歌小屋の2階
【開場/開演】 夜公演14:30/15:00
【料 金】 1公演\2000(D込)
【出 演】 ヴァイス(田部和香p.vo/嶋崎史香vln)
ゲスト モナカ(矢野絢子p.vo/大久保和花g.vo)
石田衣代(g,vo.per)
------------------------------------
【チケット予約】
※劇場歌小屋の2階ライヴのチケット予約は受け付けておりません。
全日当日券のみなので、そのままお越しください。
駐車場ご利用の方は予約が必要です。088-831-3265まで
【扉の開け方】
※歌小屋の2階の入り口は2階、一番奥の銀の扉です。
取っ手を横にしたまま押してあけてください。
(ライヴ中でもカギはかかってません)
劇場 歌小屋の2階 http://utagoya.com/
高知県高知市仲田町5-12 メッソビル2F